樺太犬リキの遺体はどう見つかった?昭和基地周辺の記録と最期を徹底追跡
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1983年に公開され、当時の日本映画興行収入記録を塗り替えた高倉健主演の映画『南極物語』。作中でのリキは、南極の厳しい自然の中でタロとジロを導き、シャチに襲われながらも2頭を守り抜き、最後はクジラの死骸(食料)がある場所を教えて静かに息を引き取るという、まさに「英雄」としての最期が描かれました。
しかし、実際の観測記録に残された南極物語のリキの死因をめぐる事実は、映画の劇的な演出とは異なる経過を辿っています。1958年(昭和33年)2月、悪天候により第二次越冬を断念した観測隊は、昭和基地に15頭の樺太犬を鎖に繋いだまま撤退せざるを得ませんでした。翌1959年1月に第三次越冬隊がヘリコプターで基地に降り立った際、生存が確認されたのはタロとジロの2頭のみでした。
この1959年の再上陸時点では、基地周辺で7頭の犬が鎖に繋がれたまま絶命しているのが確認されましたが、リキを含む残りの6頭(リキ、アンコ、シロ、ジャック、デリー、風連のクマ)は首輪から抜け出し、姿を消していたのです。つまり、タロとジロが救出された時点では、リキの生死も居場所も「行方不明」として処理されており、直接的な死因は長らく謎に包まれていました。