カーロス廃人の元凶はジョーなのか?医学的視点とホセの秘密特訓から真相を徹底追跡
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ちばてつや・高森朝雄(梶原一騎)による原作漫画と、出﨑統監督が手がけたTVアニメ『あしたのジョー2』では、カーロスの廃人化を巡る演出に大きな差異が存在します。
原作では、ホセ戦の後にジョーの前に現れるカーロスの描写は徹底して冷酷かつ客観的です。自分の名前すら言えず、ボタンもかけられず、白木葉子に付き添われながら無邪気によだれを垂らし微笑む姿は、読者に「ボクシングという競技が孕む絶対的な残酷さ」を容赦なく叩きつけました。
一方、『あしたのジョー2』における出﨑統監督の演出は、そこに深い詩情と哀愁のトーンを上乗せしています。象徴的な「止め絵(ハーモニー処理)」を用い、夕陽の中で佇むカーロスの横顔、かつてジョーと拳を交わした熱い記憶の断片が、静謐な音楽とともに描かれます。
アニメ版では、ジョーがカーロスのコートのボタンを留めてやるシーンの痛切さがより際立ちます。「カーロス、お前はあんなに強かったじゃないか」というジョーの無言の慟哭が、視聴者の胸を締め付けました。名勝負COMPLETE DVD BOOKシリーズでも屈指の視聴率と反響を集めたエピソードとして、今なお語り継がれています。