夏川結衣の年代別代表作年表!若い頃の名作ドラマからNetflix最新作まで完全網羅
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夏川のキャリアは、映画監督・是枝裕和との出会いによってさらなる芸術的高みへと到達した。2008年公開の映画『歩いても歩いても』において、夏川は阿部寛演じる主人公・良多の再婚相手であり、連れ子を持つ女性・片山ゆかりを演じた。
是枝監督の演出は、大仰なドラマ性を排し、食卓の会話や階段を上り下りする足音といった日常の細部に真実を宿らせる手法を取る。夏川は、亡き長男の命日に集まった横山家の「部外者」としての気まずさ、義母(樹木希林)が放つ無邪気で残酷な一言を受け止める瞬間の強張りを、極めて微細な表情の変化だけで演じきった。この繊細な演技は国内外で絶賛され、第51回ブルーリボン賞助演女優賞や毎日映画コンクール女優助演賞を獲得。美しさを競うフェーズを完全に超え、人間の生々しい感情の機微を正確にすくい取れる映画女優としての地位を盤石なものとした。