インフルなのに熱が出ない?喉の激痛に潜む「隠れインフル」の正体と急増の真相【最新】
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「熱がないから他人にうつす心配はない」という認識は、公衆衛生上もっとも警戒すべき誤謬です。ウイルスの排出量は発熱の高さと完全に比例するわけではありません。
喉粘膜で激しい炎症が起きているということは、その局所でウイルスが活発に増殖している明確な証拠です。咳やくしゃみはもちろん、強い喉の痛みを我慢しながら行う会話時の飛沫やマイクロエアロゾルを通じて、周囲に十分な感染力を持つウイルスが飛散します。特にオフィスや学校などの密閉空間では、本人が平熱で出勤・登校しているため周囲も警戒せず、結果として集団感染の引き金になりやすい構造があります。
学校保健安全法や一般的な企業の就業規則では、インフルエンザ発症後の出勤・出席停止基準として「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」と定められています。しかし熱が出ない隠れインフルエンザの場合、「解熱」という基準点が存在しないため、判断に迷う事態が生じます。この場合、医師の診断のもと「症状が出始めた日を0日目とし、抗ウイルス薬の服用状況や全身状態を鑑みて最低5日間は自宅療養とする」といった個別判断が適用されるのが通例です。